京都サンガFCx浦和レッズ(2008J1#08、スカチャンHV)

満員の西京極、スタンドではなく売店の柵ごしに見てる人までいる。
某トトで限度額いっぱいまで名古屋の勝ちに注ぎ込んだ甲斐あって*1ヴェルディが番狂わせを起こしてくれた首位戦線。ここで勝たんでなんとしよう。
まして相手は外人選手3人を揃って欠く京都、特にDFユニットから増島も併せて出場停止で監督さえいないのは痛いはず、って秋田監督代行じゃないのかw。

前半メモ

  • 3-4-3対3-4-3
  • 前回の対戦ではおそらく田原対策でCBに下げた闘莉王ボランチ起用。
  • 京都で目立ったのは右の平島。
  • 山田さんのバックパスがまた不調、ミスから細貝3分でイエロー痛い。
  • 闘莉王がプレスに参加できてない。
  • 「浦和は自分達が勝てないことでイライラしてくる。その時間を増やしたい。」とか京都の選手。
  • フォローの形が出来てない。やっぱり足元足元。
  • これは何?ゲルトが京都で作ってた3-4-3では決してないんだけど。
  • これだけ攻撃の形が作れない監督ばかりを起用するのは「先ず隗より始めよ」みたいなのを狙ってるのか?。有能な監督が私こそを雇えと押し寄せてくるようなw。
  • そんな埒もないことを考えてしまう前半。
  • ボール持ってカウンターになったとき前の2人ジョギングしてるだけだもんね。
  • 前線に上手く送れても、前線で3人がばらばら、
  • 取りあえず入った時だけでも近づいて連携取ろうかとかそう言う発想がない。
  • 戻ってきたFWにボールが収まって、そのFWが振り向けそうな時に、MFが替わりに前線へと走り出す動きも。
  • 京都は手島森岡角田の最終ラインがコントロール良く。
  • 佐藤勇人他のミドルいいところに飛ぶ。さすが練習してると言うだけはある。

決定機前半(京:浦)

15分まで
*1#20、*1CK、*0ロングスロー、*、*ロングスロー、*、*1#13、:*#17、*1#15、*1#14、*#09。
30分まで
*1#14#20、*1#09、:*0#03、:*#17#07、:*#06、:*#03、*0#20、*FK#07、:*FK#09、:*#06*0#04、:*5#17#09、:*CK#22、:*#06、:*#04。
45分まで
*#22、:*0FK#09、*、:*#14*1#09、*#09、*1#14、*#09FK、:*5#17OH#06、:*1#04、:*1#07FK、ロス1分。

京都分数仕掛け決定機ゴール仕掛け率決定機作成率決定率決定効率
15分まで15100.5 0 0.667 0.050 0.000 0.000
30分まで1540.2 0 0.267 0.050 0.000 0.000
45分まで1650.1 0 0.313 0.020 0.000 0.000
浦和分数仕掛け決定機ゴール仕掛け率決定機作成率決定率決定効率
15分まで1510.0 0 0.067 0.000 0.000 0.000
30分まで15110.5 0 0.733 0.045 0.000 0.000
45分まで1660.7 0 0.375 0.117 0.000 0.000

後半メモ

  • 高原1人で3人相手にするもノーフォローで奪われて、そこからロングフィード送られて田原の決定機、とかアホですかと。
  • その田原が阿部のファウルに報復行為で一発退場。
  • 高原初ゴール、永井のスルーパスに粘った、一方森岡は一瞬足が止まっていた。
  • 退場でやはり京都のプレスが機能しなくなる。
  • エジミウソンの#20の頭の上を越える見事なクロスで闘莉王が2点目。
  • エジミウソンが中継点として機能し始める。
  • 解説の上田滋夢「それこそ17歳と言うのは今はね、世界的にはそれほど若い年じゃなくなりましたよね、メッシ、ボージャン、…、そう言う意味では非常にいやな時代になったなぁと思うんですけどねえ」
  • かつて「4分あれば4点取れる」との名言を残してくれた上田氏だが今回も。
  • 山田息子(命名岡野)せっかく入るがどこか所在無げ、佐藤勇人に吹っ飛ばされる。
  • 山田直輝らはユース改革の第一世代なので、もっと積極的にやって欲しかった。
  • 京都の掲示板で戦前、斉藤大介をスタメン起用すべきと意見があったが、退場直後にそうすべきだったかも知れない。

決定機後半(京:浦)

60分まで


:*0#22#04、*0#15#13、:*、*#07、:*#14、:*#06、*#22、*CK#07、*8#09#13、京#09レッド'55、*FK、:*#14、:*#09*2#04、:*5ゴール'58#07#09、:*#09、:*6#17*#22CK#09。


75分まで


:*3ゴール'61#04#17、*、:*、:*5#07#07、:*4ゴール'66#04#09CK、*#06、:*1#04、浦#09out#21in、:*#21CK、京#07out#16in、*1#20、浦#03out#19in、:*#21、*、:*1#07#21。


90分まで


:*8ゴール#07CK#21、:*、*#22、*CK#22、:*#06、*#13、京#15out#11in浦#04out#34in、*#20、:*1#21、*1#13、ロス6分、*、*0#11。

京都分数仕掛け決定機ゴール仕掛け率決定機作成率決定率決定効率
60分まで1560.8 0 0.400 0.133 0.000 0.000
75分まで1540.1 0 0.267 0.025 0.000 0.000
90分まで2170.1 0 0.333 0.014 0.000 0.000
浦和分数仕掛け決定機ゴール仕掛け率決定機作成率決定率決定効率

60分まで1591.1 1 0.600 0.122 0.909 0.111
75分まで1581.4 2 0.533 0.175 1.429 0.250
90分まで2140.9 1 0.190 0.225 1.111 0.250
決定機率全体
京都分数仕掛け決定機ゴール仕掛け率決定機作成率決定率決定効率
前半46190.8 0 0.413 0.042 0.000 0.000
後半51171.0 0 0.333 0.059 0.000 0.000
フルタイム97361.8 0 0.371 0.050 0.000 0.000

浦和分数仕掛け決定機ゴール仕掛け率決定機作成率決定率決定効率
前半46181.2 0 0.391 0.067 0.000 0.000
後半51213.4 4 0.412 0.162 1.176 0.190
フルタイム97394.6 4 0.402 0.118 0.870 0.103

公式シュート数8:14 (前半:)、(枠内?:?)

決定機率退場前後

京都分数仕掛け決定機ゴール仕掛け率決定機作成率決定率決定効率
退場前56241.6 0 0.429 0.067 0.000 0.000
退場後41120.2 0 0.293 0.017 0.000 0.000

浦和分数仕掛け決定機ゴール仕掛け率決定機作成率決定率決定効率
退場前56221.2 0 0.393 0.055 0.000 0.000
退場後41173.4 4 0.415 0.200 1.176 0.235

決定機率分析

京都が支配していたのは田原の退場前と言うより、前半の立ち上がりのみである。浦和に殆ど仕掛けさえさせないゲームコントロールをしてのけた。これは「吹っ切った」京都が高い集中力で押しに押したということではないか。


その十数分にゴールを決めれなかったのが京都の敗因ともいえるが、その間、決定機率合計がミドルロングシュートばかりの「0.5」(前半全て合計でも決定機「0.8」)なのだから決まらなくてもしょうがない。


細貝の突貫(森岡にシュートの寸前ブロックされる)以降、仕掛けの数も決定機(決定機率の合計)も浦和が京都を凌駕する。


仕掛けの数なら京都に分があった前半だが、チャンスの質(決定機)は永井のスルーパスからエジミウソンが抜け出した一回を持って浦和の勝ち。


後半も田原のビッグチャンス(角度は薄いが、都築もゴールマウスを塞げていなかったのを浮かしてしまった)以外は京都に惜しいチャンスはなかった。失点はともかく、得点に関しては納得の因果関係である。


浦和は今までミドル・ロングシュートに対してはちゃんと脇についていたり、ゴールマウスとの間に立ってシュートコースの一部を塞げていたのだが、それが出来なくなっている。だから同じ距離のロングでもかつての0.0に等しい決定機率と違い、幾分高いシュートを打たれてしまっていた。


浦和の攻撃に関して言うと、後半の決定機「3.4」は多いとは決していえない。一人少ないのに引きこもらない相手に、である。それなのに4得点の理由は一つ。闘莉王の決定率は異常。

まとめ

闘莉王はプレスには参加していないが、切れ味と破壊力がある諸刃の剣。


浦和の対戦相手は大体がボールは支配していることとミドル・ロングシュートは打てることから「試合自体も支配していると勘違い」する。しかしミドルシュート・ロングシュートはそうそう決まるもんじゃない。都築もいる。


一つ一つの状況はなっちゃないのに結局何とかなっちゃうのは何なのか?


山田さんは余りにもバックパスの冴えが悪くなっているので、いっそ思いっきり前に蹴りこんだらどうか。

その他

  • 選手入場の際に、あれ?シジクレイがいる!と思ったら第4審判の奥谷さんだったw。
  • ポールを立ててるだけではためいてくれる強風の中で、それでも上下に大旗を振っていた旗振りの方々乙。
  • アルビ新潟はまたもうちの次の相手札幌から赤紙を引き出すことに成功したようで乙。
  • クリアしたクロスをそのままエンドラインから出してしまった堤に都築が激怒w
  • ここからGWで過密日程。ここでまたメンバー固定などやっていたら、やばいはずだ。

参考

闘莉王 有言実行の「祝砲2発」(サッカー) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2008/04/27/02.html


「相手DFの頭を越えてくれれば、適当なボールでも何とかするよ」。

2回も何とかしました。

京都の試合にいくと6点入る/サッカー瞬刊誌 サポティスタ


http://supportista.jp/news/824


渡邉大剛の打った距離からのシュート練習は、チームでもかなり多くやっているそうだ。あれは狙い通りでまぐれじゃないと。

京都サンガFCは中長距離のシュートを練習していると言うことなので、それ程無謀でもなければ仕掛けの無駄遣いでもないと言えるだろう、が、それでもそれがゴールとなって試合の流れをつかめるかは偶然が支配する。

*1:的確に逆目引きますw

メモ。メモ。メモ段階。

多分後で書き直すと思う。

  1. 池尻大橋のバー「区ト間」で観戦
  2. 京都は浦和の3バックにはプレスを掛けず、かと言ってどん引きになるのでもなく、3トップで浦和の最終ラインからボールが出れば即プレスにかかる布陣で、言うなれば「7対10の数的優位」を仕掛けてきました。
  3. うちはドリブルに呼応した動きがない。
  4. 梅崎左に流れて流れつかむ
  5. 京都の梅酒を頼んだ途端に梅崎で同点
  6. バウンド。シジの頭の上。同点
  7. シジが上がったのにカウンター遅い
  8. 後半433
  9. 田代マルキの2TOPが張り付いてスペース消した鹿島、京都の2TOPが前後の動きをしているのか…よくわからんかった
  10. 林がサイドに流れて。かと思うと田原が中央にいなかったり
  11. 3TOPか。
  12. 永井の魔法が切れたのではなく、永井が後ろの方に行ってしまって前で仕事ができなかった
  13. 山田さんと比べて守備の不安な岡野が右サイドだったから?

高原は当て馬か?

高原は永井覚醒のための当て馬だったのか?/サッカー瞬刊誌 サポティスタ
http://supportista.jp/news/913

いいんじゃないですかね、当て馬でも。
当て馬のまま終わるなんてことはない筈だし。
今の高原はここで動いた方がいいだろうというところで動かず、戻って受けることには頑張る感じがありますが、先の鹿島戦ではようやく悪くない形のヘディングシュートを放てましたし、これから徐々にフィットして調子を上げてくると思う。


オジェックが言ってたじゃないですか。「6週間掛かる」って*1
次の週末でちょうどその6週間ですよ。
今日のゴールはないかもしれない。でも大宮戦では決めてくれるんじゃないかな。


まぁ、俺としては永井雄一郎が本気出してくれただけでも御の字ではあるんですけどね。


参考サイト

眞鍋カヲリを夢見て:スケールを規定するもの - livedoor Blog(ブログ)
http://blog.livedoor.jp/meitei2005/archives/51108540.html
余力を持って戦う浦和。永井のように力の発揮の仕方が分かってない選手までいる。

本気は出してるけど、それでもまだ永井には1・2で抜ける動きが足りない。

永井先生のボーナスタイム、 - /スラント
http://d.hatena.ne.jp/kadoha/20070408/p1
しゅーりょー。
次回のボーナスタイムの予定は未定、未定となっております。期待3割、諦観7割の心持ちでお待ちください。 ボーナスタイム終わった先生は、もう笑えてくるくらい動けなくなってました。
これが啓太とか長谷部なら体調を心配するところですが、そんな必要ないのが永井の素晴らしいところです。

毎年こんな感じだった、永井です。今年は日本人得点王に名乗りを上げてくれ!

スポニチ Sponichi Annex ニュース
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2008/03/10/12.html
オジェック監督はピリピリムード。ここまで個別の練習はほとんどさせなかったが、この日はFW田中達、永井にワンツーから裏に抜ける練習を課した。

練習はしたみたいです。

*1:高原だけじゃなくて、チームが、だけど

鹿島サポの「Fu○k」マスゲームの件

mixiのコミュニティでは、ゴール裏に参戦した一般の鹿島サポからも、「なんの通知もなく気づかないままやらされた」ことでかなりの批判がでていて熱く議論がなされていたようだけど、
部外者の他サポが無責任に言うよ。
良いんじゃねえの、インファイトや鹿島は浦和以上の勝利至上主義で。


破壊活動や暴力行為はいかんけど、F○CKも露骨な時間稼ぎも、法にルールに触れない範囲。ならド汚いことでも厭わないようなチームであって欲しいよ。
俺たちが、他クラブが打ち破りたいと思う鹿島アントラーズは、そういう存在だった筈だ。


そう言う意味では昨日の2点目なんかは永井がぎりぎり怪我しなくてぎりぎり転ばざるを得ないような妨害を曽ヶ端にはして欲しかったな。
・思いっきり抱きついて、驚いた永井が倒れる直前にぱっと手を離して大怪我だけは避ける曽ヶ端。
・勿論一発レッドだけど、顔色一つ変えずに大岩に寄っていて軽く肩を叩いて退場。カードなんか見ない。
・FKを凌いで最後の攻撃に死力を尽くす残る10人。


かっこいいなぁ敵ながら(笑)。
そんなかっこいい敵を打ち破ってこそ、勝利の喜びは増すものだしね。

参考

『サポーター』って何だ、という結論の出ない問題に対するアプローチとオマケ
http://anond.hatelabo.jp/20080405101131
サポートも応援も知らない人が、ニュース一つを見て「うわー、サポーターって何様?」と嫌悪感を露にする。
だが、観客動員を増やすには、少しずつ「外野」であった人々を「内野」に引き込まないといけない。
だから、外野がうるさく思わないように、そういう行動を取らない、というのが川崎フロンターレの応援団の選んだ道なんだと思う。
たまに等々力に足を運ぶような人は、ブーイングすらしないスタイルに好感を覚える人が多い。
今では、そういう安全なイメージのある等々力に、家族連れが溢れている。

こう言うチームもあった方がいい。いろいろあった方がいいんだ。鹿さんにはその極北にいて欲しいと勝手なことを思っているだけで。
ただ今まで僕は川崎に「ブーイングしないな」と思ったことも「ああブーイングだな」と思ったこともないけど。

浦和レッズx鹿島アントラーズ(2008J1#06、スカチャンHV)

エンゲルスが選択した布陣は、
エジミウソン、高原の2TOP。腰痛の永井を、前節結果を出せなかった梅崎をサブに、報道の通りなんと闘莉王をトップ下に。胃腸炎の相馬を外し平川を左に、開いた右サイドには当然ながら山田さんを。ダブルボランチには鹿島の攻撃力を考えれば当然の啓太と細貝、バックラインは変わらず阿部、堀之内、堤。GK都築。

前半メモ

早々に闘莉王が痛んで永井がアップし焦るが、事なきを得る。
序盤から猛攻を仕掛ける鹿島にボールを支配され防戦一方。攻撃面でも闘莉王のパス出し適性の問題だが無理に縦に送っては絡め取られ、ラストをどうやって崩すのか?のアイディアに乏しかった。
平川のクロスから高原のヘッドがそれなりの形だったのが唯一の救いくらい。
決定機は双方乏しく、鹿島も浦和をびびらせたのは前半終了近くの田代の一発のみ。とは言え、攻めれない浦和、ボールの支配率や仕掛けの数は圧差。
浦和、ジリ貧か?
否!ここまでは計算どおり!

決定機前半(浦:鹿)

15分まで
 *#17、:*、:*0、*FK*、:*CK、:*#07、*#17、:*0#18。
30分まで
 :*CK*1、*#04、:*1*0#18、*#07#17、*、:*0、:*、:*、:*、:*#40、:*0CK*、:*、*#06。
45分まで
 :*、*#07、*#07#04、*3#17#07、:*FK**1、:*、*#17、*#14、:*1#18、:*8#09、*2#07#14、ロス1分、:*。

浦和前半仕掛け4,04,6=14、決定機0.5、決定機作成率0.036、ゴール0、決定率0.000。
鹿島前半仕掛け5,10,8=23、決定機1.1、決定機作成率0.049、ゴール0、決定率0.000。

後半メモ

浦和#07out#09in、高原に代えて永井で後半開始、高原を撒き餌にしたペースチェンジの始まりです。
後半途中ではなく開始から代えてきたのは、鹿島に対応のスイッチを入れさせない精神的な仕掛けでないかと思う。
フィニッシャータイプの高原が出て、仕掛けれる永井が入ってわずか5分で先制に成功する。闘莉王オフサイドくさかったがまあいいや、運はこちらに味方した。
仕掛けに仕掛ける鹿島だが、惜しいところまでは行っても実効性の高いシュートに結びつかない。そもそもシュートに結びつかない。
残り15分を切ってから小笠原の恐ろしいFKや、増田のミドルシュートなどが枠を襲うが、あくまで遠めからのもので都築の守備範囲。枠に飛ばしてくるシュート精度は賞賛に値するが、サッカーにおいては(特にJリーグぐらいの技術だと)シュート精度はあくまで結果論。鹿島が今季これまで見せていた追いすがるDFより一歩先んじてのGKとの準1対1や、前を大きく開けてのミドルシュートのシーンは作れない、浦和が作らせない。


対して浦和はカウンターが今ひとつ機能しない。エジミウソンも余り切れ味がよくなく、山田さんも安全を追ったのか、カウンターからバックパスをするシーンが目立った。安全もいいけど「行く時」は行かないと、一回くらいは「うお、こんな時に仕掛けてきやがった!」と相手が思うくらいの「キツイ仕掛け」を見せないと相手にプレッシャーを掛ける効果が薄い。


だが1:0で十分と思ったロスタイム、永井がバックパスを読んで奪い去り、裏街道でGKもかわしドフリー&無人ゴールマウス!1ポーズ入れて埼スタを総立ちにさせながら余裕のゴール。決定的な2点目を奪い、逃げ切った。

決定機後半(浦:鹿)

60分まで
 *0#04、*#22、:*FK、*10ゴール'50#09#04、:*、:*、:*1FK#40、:*、:*0FK#40、**、:*、*2#07#09、:*#19、:*0。
75分まで
 *5#17、:**#07、:*4#18*、:*1#09、:*0#10、:*CK、:**1#10、浦和#03out#21in、:*0FK、:*CK、:*1#03、:*、*0#17、:*。
90分まで
 :**、鹿島#10out#14in、:*、:*0、:*1FK#40、:*、*、:*1FK#40、:*#18、:*CK、:*3#14、:*CK、:*、鹿島#19out#13in、*FK#21、**2#04、浦和#17out#02in、*0#21、*#09、:*1#07、鹿島#07out#16in、ロス3分、:*、:**、:*、*10ゴール'92#09、:*0#13。

浦・後半仕掛け6,02,07=14、決定機2.9、決定機作成率0.207、ゴール2、決定率0.690。
鹿・後半仕掛け9,13,18=41、決定機1.4、決定機作成率0.034、ゴール0、決定率0.000。
浦・全体仕掛け28、決定機3.4、決定機作成率0.121、ゴール2、決定率0.588。
鹿・全体仕掛け64、決定機2.8、決定機作成率0.044、ゴール0、決定率0.000。

公式シュート数9:15、(枠内:)

浦和分数仕掛け 決定機 決定機作成率
リード時間43分111.90.173
タイ時間51分171.50.088
ビハインド時間00分------
鹿島分数仕掛け 決定機 決定機作成率
リード時間00分------
タイ時間51分241.10.046
ビハインド時間43分401.40.035

決定機率分析

前半は互いに決定機作成率は悪かった。攻撃が相手の守備を量ができなかったことを意味する。
後半も鹿島は決定機率(チャンスの質)は低かった、確かに強烈なシュートが何本も枠内へ飛んだが、シュート精度が高かったのであって、「シュートコースを開けて、落ち着いたボールを、整った体勢で打つ」ことが余り出来なかった。せっかくペナルティエリア内の地面にボールを送り込むことができても、ほぼ浦和のDFの方が速かったり混戦過ぎて打てなかったりだった。
都築の神がかり的なセーブはあるが、鹿島はそもそもコースを読める程度のシュートコースの空きと距離でしか「打ててなかった」。
枠内へは飛んだが、今日の鹿島の攻撃は「うまく行ってなかった」のだ。
浦和の決定機率(チャンスの質)は判定が味方したものと相手の痛恨のミスに付け込んでのものなので、決定機作成率ともに鹿島より高いが、攻撃の質が高かったとは今回は言いがたい。

まとめ

「前半0-0は鹿島のペース」と聞いていたが、鹿島オリヴェイラ監督は、うちが後半に変えてくることを見越して、前半のうちに勝負を決めに来たのではないかと思う。
対応力のある鹿島に対し前半を捨てた、ないしはテストにとどめたエンゲルスの作戦勝ち。守りきった浦和レッズのディフェンス勝ち。と言う試合だった。
支配率が37%対63%だろうが、枠内シュートが何本だろうが、ミスや判定がらみのチャンスだろうが、「質の高いシュートチャンスをより多く作った方が(決定機率の高かった方が)、勝ちに近いチーム」、この法則を乗り越える試合ではなかった。


もちろん
それに安住してよいと言う意味ではない。

その他

取り合えず、今のところの内容を見ると、売りだった守備のプレス力が落ち込んでいて、その代わりに攻撃の組み立てが良くなっているので、差し引きの結果として勝っている感じがする。
体力的にはキツい筈のところを精神力とパワーで切れ味を発揮して勝って来た所を、ある種のらりくらりと攻守共にかわしながらコンディションで切れ味を発揮して勝つ様になったのか。
「内容的には押されているのだが、一瞬の切れ味で勝つ」と言う文字にまとめてみると今までと全然変わらないのに、明らかに違っているエンゲルス政権をどう表現したものかうまくまとまらない。
ただこのプレス力ではACLでやばいのではないかと危惧する次第。


WEYS@サッカー用語辞典:裏街道
http://www.weys.net/dictionary/dictionary.cgi?target=xa3#00272
ボールを持ち、相手を正面にし、ボールを相手の背後のはじき、自分が逆を走り、相手を抜くフェイント。

「裏街道」ってのは浦和サポなら良くご存知、アレックスが得意の一人スルーパスです。
小倉が名付け親らしいですね。