日本-インド アジア杯予選2006 (BS-hi)

日本代表がインドに 6-0で大勝しましたね。

試合の流れとしては前半の15分までに会った大量の決定機をモノにできずにそのままトーンダウンし、相手のミスをうまく拾ったレッズの小野伸二がゴールを決めたもののそのまま流すかのように前半終了。
後半はじっくり回しながら精度の高い決定機を作りそれを確実に決めて5点を奪いました。

僕視点の決定機は
 前半15分まで
6
5
4
3
 前半30分まで
1
-
-
-
1
1
 前半45分まで
8 ゴール'32小野
-
1
1
1
2
 .2
前半合計 3.4:0.2 得点1:0

ペナルティエリア内で中澤と加地の連携ミス?で相手クロスを1バウンドさせてしまったのと、セットプレイのカウンターを食らって、いい位置でのFKを与えてしまったの*1が気になりました。


 後半15分まで
-
1
-
 .1
6 ゴール'48長谷部
 後半30分まで
-
1.1 (小笠原x3+アレ)
6 ゴール'67福西
9
1
1
 後半45分まで
8 ゴール'78久保
4 ゴール'83佐藤寿人
-
 .1
8 ゴール'92久保
後半合計日本5.5:インド0.2 得点5:0
試合合計日本8.9:インド0.4 得点6:0


まぁ要するにスタミナを使い果たした格下相手に止めを刺した、と言うところです。
インド相手に前半、決定機率0.5を超えるチャンスを序盤しか「作れない」のはどういうことかと。


前任者はいざ知らず、ジーコになってからの日本代表はしばしばこの手の試合をします。「相手が元気なうちに攻めて反撃を食らうより、体力の差が出る後半に勝負をかけよう」。まぁそれは意図しなくても自然にそう言う展開にもなりがちですし、その一試合に確実にかつ消耗無く勝とうとした場合全く正しいことです。


 でもねえ、この手の試合を見るたびに湯浅健二氏のこのコラムを思い出すんですよ。
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/topic.folder/03_olympic_hongkong.html
 ドイツ代表が世界一強かった頃、アマチュアとの練習試合で何十点も叩き込み、それでも満足することなくチーム内での動きに付いて細かく試合中に確認を重ねたと言うのです。*2


今日の試合は交代3人しかできない公式戦とは言え、ね。機会を機会とできない目線の低さと言うか、今ひとつたるいと言うか、こうやって「行かなくていいときに行かない練習」を積み重ねて、来るべきW杯に置ける「行かなければならない時に行く」ことができるんでしょうかね。
 別に俺達の長谷部の得点が取り消しになったから腹いせに批判的なわけじゃないですよ(笑) 今日の収穫はそんな中で俺達の長谷部とそのゴールを横から盗お腹で泥臭く押し込んだ巻の2人のアグレッシブさだったでしょうか。前半から2人は良く動き回って(それでも浦和でやってる程ではない?)チームに活力を与えたと思います。
 長谷部から加地、加地から長谷部と言ったコンビネーションが次第に良くなり、後半の1点目は加地が単純なサイドからの放り込みを止めて、さらに切れ込んだアグレッシブな姿勢が生んだものだと思います。佐藤寿人のゴールは「シュートが上手い」と言われる彼らしいゴールでしたね、アメリカ戦はシュートが打てなくて残念でしたが。


 メンバーについて言えば、この試合はベンチ入りは18人限定だし相手は格下、かつ負けられない予選。ならセットプレイでの得点が望めてマルチな茂庭と言う判断は支持できる。本日3バックの出番は無いと言うことだろう。
それより宮本のバックアップとして田中誠でなくて茂庭をテストした方が驚きだった。
テストの意味もあって小野→遠藤、宮本→茂庭、巻→佐藤寿人は納得の采配。
 都築は残念ながら現時点では下田の後塵を拝したと言うことだろう。調子もまだ乗ってなかったようだし。そもそも曽ヶ端に先を越されるわけが無いので、宮崎の時点で呼ばれなかったことが合点が行かぬ。


 そして、今日、「長谷部が先発濃厚」と言うだけで横浜まで駆けつけたサポがマイミクの人だけでも結構いました。彼らの日記を見て熱いサポ達は違うな、と思いました。「まぁインドだしなぁ」とか考えて行かなかった自分とは違う。

*1:インドの直接FKはぎりぎり外れました

*2:確認を重ねたと言う部分は旧2002CLUBにおけるコラムで現在はweb上に無いようです。