エルゴラッソG大阪3TOP分析
01年のU-20代表を率いた西村監督(現・C大阪GM)は、一枚のCFにトップ下2人を配置した布陣を採用。これを「1トップ2シャドー」と名付けた。この布陣は人もボールも動き回るという「ムービングフットボール」の要。西村監督はCFへのくさびのパスで始まるパターン攻撃によりその実現を図ったが、今季のG大阪は同様のコンセプトに対して異なる方向からアプローチ。
それが
CF不在、ノートップ3シャドー
「強者のカウンター」と言える。
フィニッシャーであると同時にチャンスメーカーでもある3人のコンビネーションに無数とも言えるバリエーションがあり、それが相手守備陣の混乱を生む。
先日自分はシドニー五輪でのホンジュラス代表の3TOPをトライアングルトップと表現したが、比べてガンバの3TOPにはハイポスト役がいない。それ故0TOP3シャドーか。ハイボールオプションの弱さをカウンター戦術を主とすることで露呈させず、山口・宮本らCB陣がセットプレイで高さを補完している。
ゾーンディフェンスの構造的弱点を突く。トップに残るCFが固定されていないために、ラインコントロールの際にミスがおきやすくなる。遠藤や二川のピンポイントパスからトップの3人が抜け出す形で決定機を量産している。さらにタチの悪いことに(失礼)G大阪の3トップは、ゾーンの間を意図的に狙ってくるのだ。
試合の流れとは関係なくDFの一瞬の隙を突き、あっさりと得点を奪っている
ゾーンよりマーク、として市原の戦い方を紹介。
「アラウージョや大黒にフェルナンジーニョから血管がつながっているとすれば、その根本を絶てば血は流れないでしょう」と語ったオシム監督は、特に攻撃の起点になることの多いフェルナンジーニョのマークを重視していたようだ。
鹿島は4バックのゾーンゆえ相性が良くはない、ボランチとCBの連携が本日首位決戦のキーと分析している。
まぁ浪速の地の勝敗に関係なく浦和は浦和でやるだけだが、タイトル保有チームがまた増えるより、鹿が勝った方がマシと考えている自分はかなり少数派のようだw。