万博日記

未来館ロボ

身内がドジっ子してチケットが余ったので昨日急遽行って来ました。

04:30、万博会場着、時間にしては想像以上の行列。まぁそれはいいんだが、小まめに動かされるためシートを敷いて寝る事が許されない。なにこのプチ拷問w。


05:30、並んでる場所からリニモが動き出すのが見える。噂どおり静かで言われないと接近に気付かない。


07:30、「半歩でも前にお詰め下さい」
エントランス前に7番ゲートの40番目くらい。もっと右に行ったほうが並びが少なくて前に行けた。日立館を狙ってたので左に並んでしまったが構造を良く見たら大差なかったよ。
しばらく折畳み椅子で寝れたが、上記の言葉でついに座る事さえ許されなくなった。会場1時間半前なんだが、ずっと立ってろってか。ありえねぇ勘弁してくれ。


08:00、5分以上にわたり入場と金属検査の必要性と手順について説明。締め近くにコレ↓
「お客様にはご迷惑お掛けしますが…我々、本日も全力で検査させて頂きます!」
よかろう、その心意気受け取った!(島本和彦AA略)


08:30、入場。時間を勘違いしていた。期待したチェックは金属探知を除けば埼スタ程度。「お子さんの手本となって走らないで下さい!」皆さん聞いちゃあいねえで走る走る、浅ましいですよ(自分も駆け足しながら)。
日立館に並んだところ、一発目に入れたので整理券ではなく入る列に並んでしまった。手順ミスだがもういいや。


09:45、日立館クリア。絶滅危惧種をテーマに現実と3Dの合成映像はなかなか見事。梟を宙に上手く飛ばせなかったのは内緒だ。アトラクション系弱、再確認。
その後各所の「180分待ち」札を見てやる気をなくす(さらに弱)。


10:30、グローバルコモン1クリア。
韓国・中国館は行列なのでパス。だが行列してない国はしょぼい土産市。幕張でやってるやつの方がいけるんじゃないか。なんて思う。
モンゴル館売店の札、大自然の味「野苺かきごおり」、大自然の味「メロンかきごおり」…、大自然の味「ブルーモンゴルかきごおり」お前それ我が国ではブルーハワイと呼んでる奴だろうが。
スリランカ館で朝飯、店員は全員そっち系の方。おねいさんが席まで給仕してくれる。振りをして座席指定して来る。トウモロコシのカレーかと思ったら黄色い豆だった、侮りがたし。ビックリするくらい辛くない。外さないことを心がけてると当たらないと言う真理よ。


12:15、グローバルコモン2クリア。
コモン1で荒んだ心を中米館が癒してくれた。各国の浜の砂が置かれ「実際に」触れる事ができる。その砂があるは黒くざらつき、あるは細かい貝殻を含み平たく輝く、そして「私ノ国ノ砂、一番サラサラネ」とナンパする展示員(マテ)にサインをねだる女の子(さらにマテ)。ここでようやくその「国」を感じる。土産物屋で買い物した額に応じてコインが貰えたので帽子を購入。
アンデス共同館はシンプルなメタルネットをストレートに斜めに組合わせた内壁が美しい、装飾屋GJ。写真も綺麗で物産紹介コーナーもちゃんと「作って」ある。そしてバンドマンのSISAYが演奏、ドラムがマジでえろい兄ちゃんだった。
メキシコ館も感じよく「やっぱラテンだな!」と気分を乗せることに成功。サンクスサンクス。


12:25、センターゾーンクリア。
巨大ビジョンでとあるサイトの紹介
http://www.colors-expo2005.org/
世界のブログから6っつの感情=感動・幸せ・平和・怒り・不安・悲しみの言葉を抜き出して色で表現するサイトらしい。過去へ遡るとどんどん色が積みあがって行く。世界はかろうじてプラスの感情が多い様だった、少しほっとした。だが帰ってPCで見ると色が積み上がらないで消えて行く、違うじゃん。
トルコアイス購入。まずコーンだけ買う変なシステムで、持ったコーンにアイスを盛って離れる際にあまりのねばねばでコーンが奪われて行く演出が待っている。
アイスを食いながら芝生でくつろいでいると、上海EXPO雑技団がステージに登場する、常に黒づくめの監督らしき男が舞台前面にいてリハ?て言うか、なんか3日位しか合わせてないんじゃないかって感じで見てたらやはりリハとの説明があったので離席、説明遅いよ。


12:45、森の自然学校にて、童話を見てなごみ芸術学校生徒の作品を見て創作意欲を掻き立てられる。回ると吊された木炭が円形に並ばれた石を叩いて音楽を奏でる風見鶏、木の皮を透かして見る天窓等、舞台に置くと面白そうなネタがあり。森の木には女郎蜘蛛が多数巣を張る。小さいオスが大きなメスの巣の上にセットで巣を張っている。メスが餌を食べている隙に近づいて交尾をするが隙を突けないと餌として食べられてしまうん。とたまたま同行した兄さんが教えてくれた。そんな男女関係はいやだw。
日本ゾーンは混んでるようでパス。


16:00、グローバルコモン3クリア
ラテンのノリのまま突入したスペイン館はぶっちゃけ単なるお国紹介。サイン入りレアルマドリのユニあり。だからなんやねん。列を完全に無視した白人に割込まれた。
40分待ちフランス館に敢えて並ぶ、隣のドイツ館は入場制限中だったからだ。パンフを取る隙におばちゃんに割り込まれたw、だが程なく先に行かせてくれた。やっぱ日本人だな!<ヲ。中は環境社会問題がテーマ。まずルイ・ヴィトンの「塩の家」中央の柱の4面に映るメッセージをを4面の鏡壁が無限に増幅、その部屋の中を柱に沿って回らせる手法だ。メインの大シアターは20m四方と天井に圧倒的な大自然と圧倒的な大破壊が映し出される。余計な説明は極少、見れば分かる見て分かれ。そして映像の端からダンサーが飛び出る。コロコリ転げる女の指先からスルスラ縄を降りる男の爪先からメッセージが飛び出す。煽りはしない、こう言う現実があるよ、こう思うよ、と突きつけて後はあんたがどう考えるね?と。アーティスティックで理性的、ブラボー。制作はスペインが「観光局」だったのに対してフランスは「科学アドベンチャーパーク」これだよ。いわゆる「フランス」を求めて来た人には物足りなかったかも知れないがこのスタンスにフランスを感じたい。上演後「すげー眠かった」との声が後ろから聞こえる。そのまま永遠に眠っててくれ、心の中で毒づきながら部屋を出た。しかし10数分に渡る映像の途中でいなくなる人は少なかった。
トルコ館、幾何学の織り成す模様。平面に立体に美を形成…「トルコわけわかんね」また後ろから声が。中学からやり直せ。がっくり。


16:50、グローバルコモン4クリア
北欧館、北欧の女性はどうしてあんなに美しい声なんだろうか(エンヤとビョーク以外に知ってるのか?<うるさいだまれw)。北欧の森が枯れていたのが残念。とあるイベントで同じように暗い室内に木を飾った経験あるけど、枯れちゃうんだよね一生懸命水まいても。メッセージを書いた折り紙の船を流す。メッセージはもちろんみんな幸せになろうよ」、建前を掲げよ!高らかに掲げよ!あの船どこへ行くのかな。
イギリス館、イギリスそのものでなく写真芸術作品を紹介することでむしろイギリスをアピールして行く。木の下で滴りにより斑にえぐれる大理石・空と雲の写真に続くメインの人の動きに合わせて変化する電子彫刻群が素敵だった。目の前のイモリのプレートを動かすと合わせて壁をよじ登るイモリ人間、回したハンドルで潮の干満を表現する文字の海。指定した方向に「何か」を探し当てるコウモリの音波。動かした振り子に群がる蜂達。などが彫刻とモニタの複合で表現される。さらに各彫刻のプレートの裏面ではレーダーや潮力発電等関連する工業技術の説明があった。みたいだよ<ヲイ。
リトアニア館、力入ってた。螺旋の壁に映写された映像、そして缶がカッコいいビール、ウマー。飲んでたら外国人に竹トンボの啓蒙活動をしているおっさんが登場、少し会話に絡んだら手伝ったと解釈してくれて良く飛ぶトンボGET。日頃の行いだなw。
ウクライナ館、W杯初出場おめでとう!。外壁一面の風ざ車がかわいかったが中身はほぼ土産もの屋(-_-;)。VIP来訪のため一時閉館します。との注意書きが笑わせた。誰が来たんだチェンコか!?
ゴンドラが停止する事故を目撃。一分で動きだす、大過なくて良かった。
コンサート会場から素敵な歌声が流れしばし足を止める、オーストラリアのシンガーと警備の人は言っていた。


17:25、森林体感ゾーンクリア
コモン3につながる森の通路は体験プログラムに参加しないと通れないとのことタイミングよく3分で開始だったラッキー。ただ子供ばかりで肩身は狭かったw。
森の中に高い橋が組まれ、起伏を感じずに歩くことができる。普通なら鳥か虫でしか通ることのないエリアを人間の足で歩く。それで新しい発見があったかと言われると微妙なのだが。


18:15、遊びと参加ゾーンクリア。
18時で閉まるエリアなのでコモン5を飛ばして駆けつけた。
グローイングヴィレッジ、木で作った製品や森への取り組みを紹介していた。根っこが張ったままの樹がガードになってるベッドがあった。イーリアスオデュッセイアに出てきた妻がオデュッセウスを試すアイテム、切り倒さないと運び出せないベットとはこんな感じだっただろうか?


18:45、グローバルコモン6クリア。
シンガポール館、紫の兄ちゃん姉ちゃんが歌って踊るシンガポールショーを外から楽しむ。柱があるとは言え太っ腹だなあ。シンガポ〜、シンガ〜ポ〜ォル♪
フィリピン館、麻・パイナップル・絹でできた艶のある布が壁面も天井も覆い映像が一面に映されて雰囲気バッチリ。しかもショーケースも木の皮造りでガラスでなく薄い布が張ってある。マスコットのコーコーをぶっこわしたガキ出現w。時良くフィリピンダンスが外で始まる。沖縄エイサーとインド舞踊、HIPHOPを混ぜたようなソウルフルなダンス。金の帽子の女の子や幅広い鉢巻?の男達と打楽器隊が元気だった。
マレーシア館、ジャングルと珊瑚礁をイメージしたパビリオン。プレハブ剥き出しなのはどうかと思うがそれなりに雰囲気出てた。バイオ産業も盛んらしい、意外、と言っては失礼か。
ベトナム館、竹のような葉をした木の枝に一弦だけ張った楽器を演奏中。
タイランド館、蓮などタイのイメージ展示。木の壁作りが妙に日本のイメージ、本当に近いのか?それとも業者が日本人?OTOP一村一手工芸運動と言うのを国策としてやってるらしい。金工芸や徳利など渋みの中に派手さがきらり。
オーストラリア館、銀のダリアの様な壁面が夜になってと証明に輝いてとてもきれい。
ニュージーランド館は世界最大の翡翠の原石を展示、「撫デルト縁起ガ良イト言ワレテマスネー」地蔵かいw。もちろん撫でた、子供を掻き分けて。ここは内装も赤白黒の棒が揺れる素敵な感じ。
残念ながらバッテリの都合で写真が取れなかった。が、最も撮りたかったエリアだった。


19:30、グローバルコモン5クリア。
南アフリカ館、要はお国紹介だが「我々は(自由を)勝ち取った戦士の子孫だ」の言葉にぐっと来る。そして複雑な思いをする。自由が勝ち取らねば手に入らなかった時代と世界。
アフリカ共同館は只のバザール、しかしアフリカの市場の雰囲気が出てた様な気がしたので良し。閉幕前でか軒並値段が下がりまくり、SALEの文字が踊る。似たような土産が多いのはご愛敬か。木の皮のイラストを購入。
ステージにてアフリカンミュージックのコンサート、ステージ物がが多くなった、夜だねぇ。高く軽く速いリズムに乗って白い服装のブラックメンが踊る。黒人のあの「肉」!。リズミカルでかつ流れる様なあの動きのキレとコクはどんな筋肉が生み出すのか?肌が白を引き立て、生地が黒を際立たせる。ずるいくらいの相乗効果だ。


21:00、三菱未来館クリア。
もしも月がなかったら?刺激的なテーマでIFを語る。上の写真がナビゲーターのロボット。英語や中国・韓国語まで話すバイリンロボだが、その度に「そんな、声まで変わって!」状態に。なんとかならんかったかねぇ。
月は原初の地球に小天体が衝突してできた説と月の起こす潮の干満で地球の自転速度は随分落ちたとの説を紹介。結論としては月がなければ今頃地球の一日は8時間で暴風が吹き荒れ、生命は谷あいに住む翼竜と飛ばされない様に丸く太った地表生物くらいだったらしいですよ。映像と天幕が開くことによって上下に広がる演出はすごいがそれだけ。
どうかなぁ、地球の自転周期は内惑星では早いほうの筈なんだけど。さらに速かったなんてあるんだろうか?そして太った生き物は転がりやすいから不適格な気もする。風に飛ばされにくい生物の形はもっと平らで、かつ蛇みたいになるんじゃ?


てなわけで、駆け足ったのも含めて35パビリオンを観覧。
中々じゃないの?と思っていたら今日のニュースで35回訪れた女の子が登場。完膚なき負け。一番役に立ったアイテム、軽量折畳み椅子、行列にはこれ。
どうもプレハブ剥き出しでほとんど只の土産物屋と化しているところが目に付いた。ベストはフランス館かな。日本の二つはボリュームの割りにいまいちテーマが薄い感じが。
まあ、いろいろ刺激を受けた。一人で来るところじゃないな、と精神的ダメージも受けたけどさ(笑)。