アレス永井アレス

エメル神がいなくなったがどうかしたか。
俺達には永井雄一郎がいる。

永井!永井!永井!
184cmの体躯と柔らかなスロラームドリブルを持ち、正統な9番の後継者と早くから目され実際に福田正博からNO.9を受け継ぎながら、お前がトップ下やら右WBやらどれだけ適性でない位置に回されて来たか俺達は知っている。
そうだお前が浦和で2TOPの一角として起用された時間はびっくりするくらい短い。
最初にポジションを獲得し始めて程なく修行の名目でドイツに出された。
帰って来たと思えば降格、サッカーになってないサッカーの中でチーム同様に迷走を続けた。
J1復帰後トゥットと組んでまたようやく伸び始めた所で「小野伸二の後釜にエメルソンを獲ってくる」と言うフロントの訳の分からん愚策によりまたも控えに追いやられた。
永井雄一郎、お前はその後同じ日本人・田中達也がエメルソンとのコンビネーションを進化させて行くのに置いて行かれた。そしてオフト→ギドと続く「疲れてても傷んでてもエメルソンが第一FW」と言う硬直采配の中で数少ないFWとしてのチャンスを決め切れずに何度天を仰いだだろうな。もうすっかりそのポーズはお前のトレードマークになってしまった。
だが今度こそ本当にお前の上に強制的に被せられ続けた屋根は無くなった。ようやく!


永井、まだ遅くはない。希望を持って高空を見据えろよ永井雄一郎
少年マガジンで連載された「浦和レッズ物語」の3話でお前が最終話の主役だった事を覚えているか。そうだ、浦和の魂を継げるのはあの頃でもエメルソンではなくお前しかなかったのだ。

燃えろよ永井、数年後お前が得点王に輝いてインタビューにて涙ぐみながら「サイドとか…」って答える*1のを楽しみに待っているぞ。


*1:中村かよ