浦和 0 - 0 横浜Fマリノス (2004J2nd 9節、埼玉スタジアム)

自分的には2nd優勝最右翼であったFマリノスとの対戦、天気は上々。
故障の長谷部がスタメンで戦列復帰、代わりを務めていた酒井はベンチ入りせず、堀之内のユーティリティ性の故か、軽い負傷のせいか。
対する鞠はボーナスステージと呼ばれたらしい「広島神戸C大阪柏」の4連戦を0勝3分1敗で終えてしまい、優勝には後が無い。しかも松田・那須が累積で出場停止、怪我で久保・遠藤・上野らが出場不可能で非常にきつい状態。
CBは代表帰りの中沢を中央に、若き栗原・浦和出身で昨年2nd埼スタで0-3の勝利に貢献した河合が務める。


試合の流れは以下の通り
 15分経過、チャンス 1.5:0、ゴール0:0 。
 30分経過、チャンス 2.5:0.5、ゴール0:0 。
 45分経過、チャンス 0.5:1、ゴール0:0 。
前半総計チャンス 4.5:1.5、ゴール0:0 。
と浦和が押し気味に進めながらゴールを奪えず。鞠もラインは上げるのだが戻りは早く、数的不利の状態を作らせない。まぁ後半も地道にチャンスを狙いながら押して行けばいいかと思っていた。

 60分経過、チャンス 1:2、ゴール0:0 。
 75分経過、チャンス 0:1、ゴール0:0 。
 90分経過、チャンス 1:1.5、ゴール0:0 。
後半総計チャンス 2:4.5、ゴール0:0 。
後半は両チームとも同時にラインが高く上がり、中盤でのプレス合戦が激化した。前半からさらにピッチに倒れ込む選手が増えて行く。そこでチャンスを作ったのはむしろマリノスで、浦和は時間が進むに従って足が止まって行く印象を受けた。

試合総計チャンス 6.5:6、スコア0:0 。ドロー。

結局浦和は大きくメンバーを落としたFマリノスからゴールを奪えなかった訳で、チャンピオンシップの前哨戦としては不安を残す結果になった。この試合では以前に書いた*1「CBが飛び出しての中盤プレス」が掛からず劣勢になったのだが、岡田さんは展開せずに前線にボールを当てろと指示していたらしい。
http://www.jsgoal.jp/club/2004-10/00012629.html(J's GOAL)
これはレッズの中盤プレスに掛からない様にするためであろう。やはりこの監督は知将である、してやられた感がある。


この試合、武藤文雄さんが言われる様に、2ndステージ優勝のためには大きな1分けかもしれない。
http://hsyf610muto.blogtribe.org/entry-83189425510bed1b138d58a83b9fe4af.html(武藤文雄のサッカー講釈)
しかしチャンピオンシップを考えるとやはりどんなに切れ味鋭くても地上戦しかできない浦和の攻撃は止めようとして止めれるものである事を実証してしまったと言えないだろうか。ギド=ブッフバルト監督の苦悩も伺い知れると思う。
 いや、ステージだけを考えても、最終盤に控える柏・広島辺りが色気を捨ててがっちり固めて来れば、浦和に取って非常に厳しい展開もありうる。残り6試合、勝点差5はセーフティではない。