うまくいくのが正しい
ケーキを売ればいいのに - 福耳コラム
http://d.hatena.ne.jp/fuku33/20080522/1211444127
「そんな重傷者をもう助けないなんてレッテルを貼るなんて、人権侵害じゃないですか?」と書いてきたお嬢さんもいた。そりゃあ、この大学のOGが、福祉業界に入って数年で燃え尽きてしまうというのは当たり前だよ。
目に映るのは「目の前の最善」だけで「全体や組織から見た最適」はコンセプト自体が頭の中にないのだ。
悪意の人がいて、取り締まるべき人がまた責任を果たしていない、だからそれに文句をいえば社会は良くなる、みたいな社会観が根底にある気がする。
上のリンク先を読んだ感覚的な所を言うと、id:fuku33氏は「理論90感情10」くらいなイメージで女子学生は「感情100」くらいなイメージで、学生さんの方がバランス崩しそうだなと感じた。
まぁでも、情って掛けられて、本当に助かることあるよね。物理を超えて。
こう言う人が介護や福祉の現場から全くいなくなってしまうのも困るな。多分。
燃え尽きたとしても「いい燃え尽き方」だと思うんですよ*1
まぁこれは「講義」なんで、その辺踏まえてあるに違いないとは思うんだけど。
この辺はもう、「建前と本音」「理想と現実」なもんで両方あるのが健全。片方以外認めない人は片足で立ってるようなもので少々危ういんだと思う。
「うん、その考え方もあるけど、この考え方もあるよ」と。
ただ両方あるとどっちつかずになる危険もある。
両方持ってなお、前に進める人は両方持つのが良い。
どっちか捨てなきゃ前に進めない人はいっそ捨てるのもお勧め。
いずれにせよ「うまく行く方が正しい」。非常にシンプルなルールだ。
この手の問題はどっちがいいのか、結局、結果からしか判断できない*2。
心構えとしての問題も、現場の判断としての問題も。
追記200805241048
コメント欄に書いたことだけど
『感情も理論も同じ平面において、「その感情から何が生まれるの?」「その理論から何を作れるの?」って判断していかなければならない
のが原点であり、むずかしいところかな。と。
そして、これ再放送してくれないかな。
NHKスペシャル|トリアージ 救命の優先順位
http://www.nhk.or.jp/special/onair/070423.html
JR福知山線脱線事故。
現場に駆けつけた医師や看護師たちは、これまで経験したことのない過酷な状況に立たされた。
判断に許された時間はわずか30秒。
そして重篤で蘇生不可能を意味する「黒タッグ」を付けられたけが人には、何の治療も施されなかった。