横浜Fマリノスx浦和レッズ(2008J1#01、TBS)

2008年Jリーグ開幕。
ともにメンバー登録は4-4-2だが実際のフォーメーションは3-5-2。昨シーズン失点率1位2位の対決との事。
マリノスは河合がいなくて松田のボランチ。監督は変われど今年も壁系のボランチがファーストチョイスと言うことか、イエロやナダル、アルコルタあたりを中盤底に置いていたスペインがイメージされる。

前半メモ

エジミウソンは最初はまじめにプレス。中沢は高原が下がっても着いていく。
・去年後半と同様プレスが連動しない。相手中盤底でロペス?を3人がかりで囲みながら抜けられている。全員が待ちになって当たりに行かなかったからだ。
・ロペスは顔写真を見るとぽっちゃり系だが首が太いだけで、均整取れた体格をしている。ポンテのようなフィジカルバランス系ではなく、タイミングずらし系のボールキープ?
・レッズ早くも前線のプレスがおろそかに。
・松田が前線に飛び出す。ボランチが本職でもない選手でもする動きを啓太にも求めたい。
・坪井は上がってから展開するようになったが少し進歩か。
・組み立てが出来ない。前の選手が戻ってきて受けるしかできない。終盤に相馬を生かして打開を図る。
闘莉王は上がった後、駄目になったら停まってしまう。チェイスの義務感が大きく減っているようで危機感を覚える。
・結局ミドルシュートしか打てなかった前半。

決定機前半(マ:レ)

15分まで
*#08、*#10*2#22←CK#09、山田さん松田と頭をぶつけて少し痛む、*#08、*#10、:*1#07、*#15、*#07、:*、:*0#22、:*#14、*0#15←#07ファウル。
30分まで
*#26、*0#09←#08オフサイド。*#08無理フィード、:*#22、*9#09←#07完全ノーマーク、:*#17、*1#08、*#07、:*0#17、*#09←#10、:*#06↑#17、:*、*、:*0#14、**、。
45分まで
*1#08、:*、*、:*#16、:*#06CK、*#07、:*、:*#14、ロニー黄紙、:*#06、:*#10、*#13、:*0#22、:*#16、:*#06、:*#16、ロス1分。

マリノ前半チャレンジ08,10,04=22、決定機1.3、決定機率0.059、ゴール0、決定率0.000。
レッズ前半チャレンジ03,06,11=20、決定機0.2、決定機率0.005、ゴール0、決定率0.000。

後半メモ

・坪井が上がった後に「何かする」様になったのは大きな進歩。特に12分には華麗な大回りからの裏取りを見せたのだが、敵からも味方からもスルーされてて可哀想だった。
・先制を食らう。Jリーグ初ゴールとの事。相変わらず初物に弱いのか。
闘莉王サイドに上がってクロスを狙う。前に上がっちゃうよりリスクは少ないかもしれない。
・カウンターで足元パスの悪癖。
闘莉王後半40分過ぎに上がらない。我慢している?それとも「俺が上がらないと点取れない」ことを証明しようと?
マリノスはもうチャレンジしない。ひたすらキープ。

決定機後半(マ:レ)

60分まで
:*0#04:*3#17、:*0#07↑#20、:*#07:*#17、*#09、*、*、(:*#17、無理裏送り)、:*(坪井綺麗な裏狙い生かせない)、:*#07←#22。
75分まで
*#07*1ゴール'61#13、:*2#06、*FK、(CM)、:*#16、:*0#17、**0#10←#08←#10←#13、マ#09退場遅延行為、ほぼ同時にレ#080ut#09in、:*#09、:誰か(阿部?)ドーと前線に上がっていくがクロス上がらず、:*、:*#04、*#13、:*#07、マ#08out#11in、:*#04、レ#20out#11in(4バック?)。
90分まで
:*#16、*1#11、:*#02、*#10CK*CK、*#07、*2#03←#10CK、:*#09、:*1#11、:*#09、:*1#11←#14、:*2#11反転↑#22、:*2#07、:*#22、:*#17、:*#11、:*0#16←#14、ロス3分、:*#11←#14、:*#13、:*1#13。

マリノ後半チャレンジ03,06,05=14、決定機0.4、決定機率0.029、ゴール1、決定率2.500。
レッズ後半チャレンジ07,08,15=30、決定機0.9、決定機率0.030、ゴール0、決定率0.000。
マリノ全体チャレンジ36、決定機1.7、決定機率0.047、ゴール1、決定率0.588。
レッズ全体チャレンジ50、決定機1.1、決定機率0.022、ゴール0、決定率0.000。

リード時間32、チャレンジ09、決定機0.3、決定機率0.033。タイ時間62、チャレンジ27、決定機1.4、決定機率0.052。ビハインド時間00、チャレンジ00、決定機0.0、決定機率-.---。
リード時間00、チャレンジ00、決定機0.0、決定機率-.---。タイ時間62、チャレンジ27、決定機0.5、決定機率0.018。ビハインド時間32、チャレンジ23、決定機0.9、決定機率0.039。
公式シュート数8:9、(枠内2:3)

決定機率分析

両チームとも余りビッグチャンスを作れなかった、守備の堅いチーム同士なので無理のないところか。

前半のレッズはチャレンジ数に比べて余りに少ない決定機数。まぁマリノスのも決定機数の3分の2を完全ノーマークのロニーで稼いでいるので、内容には大差ない。

後半も詰まってくると、マリノスはチャレンジ=仕掛けをやめ、ボールキープに徹するようになった。先制前後の一分あたりのチャレンジ率が、0.43から0.28に激減している。対してレッズのそれは0.43から0.72に上昇。

なので、一人退場があることも含め後半15分でのレッズの仕掛けの多さは当てにならない。むしろ「怖い仕掛けはないので対応してカウンター」を狙われていた感さえある。
いずれにせよ決定機率(一回の仕掛けで、どれだけの決定機を作り出せているかの指標)が0.05すら行かない様な攻撃力では話にならない(調子のいいガンバなら0.1は超える)。


まとめ

とにかく攻撃が遅い。ここ数年、ギドの初年度を除いてずっと遅い。

せっかくのカウンター時にゆったりボールキープして相手の「崩れ」を活用できなかったりとか、

攻めてる時に急激にテンポアップして相手を「外す」とか皆無に近い。

この「遅さ(及び工夫のなさ)」を解決するためには、選手のセンスに期待するのは無理目なので、何パターンか「型」を作ってやるしかないんじゃないかと思うんだが。

例えばですね、この第一節にあったゴールで、FC東京の1点目、羽生がFKからライン裏にロブを送り込んで今野が決めたパターン。あれはBSの速報番組で羽生本人が言うには「誰が走ってるとか見ていない」そうなんですよ。でもパターンとしてチームで練習している。しているパターンだから決して成功率は低くない。
パターンとして動けば、このように確認が適当でもパスを出せるからコンマ何秒か早く出せる。コンマ何秒でも何十センチか相手は遅れる。何十センチか遅れればブロックされるはずだったパスも通るってものです。

何もできず…高原ホロ苦デビュー…J1第1節:Jリーグ:サッカー:スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20080309-OHT1T00076.htm
「攻撃に入った時の自分たちの形がない。」高原自戒。足元の確かな技術は見せたが、2本のシュートは枠をとらえず。
「エジもタカもワシントンじゃない。想定の範囲内」と横浜Mのある選手は断言。

個人能力頼みはもう不可能なんですよ。ポンテとアレが復活すれば済む問題と違う。いや、済んじゃうかもな…

その他

これでJリーグ発足以来、開幕アウェーは0勝2分7敗だそうだ。
知り合いの台詞「オジェック以外は意志統一できてる」。苦笑。