W杯メンバーを選ぶ

ジーコの23人を予測するのは誰でも大して違い無くできるだろうから「自分なら誰を選ぶか」を考える。選んで来たか、ではなくて、昨日(キリンカップ前位までは逆上ってもいいか)いきなりジーコが倒れて急きょお鉢が回って来た。様な状況を考えたい。


やはり基本的にサプライズは無い。欧州などでは代表未経験の新人がいきなり抜擢される事もあるが、それはあくまで「その国のサッカー」が固まっているから出来ること。2002年の文法をバッサリ切り捨て、またリーグでも様々なスタイルが混在する日本でそれをやってもジーコジャパンで初期に良く見られたグダグタな試合が展開されるに過ぎない。いかなり別のチームで出た選手がどうも所属チームでの動きをせずに何10分かを過ごしてしまうシーンも良く見る。そう言う面で日本サッカーはまだ未熟。
またW杯の舞台体験にしても、1回こっきり数日間の経験がそれ程大きいとは思われない。大きい舞台があって、そこで「力を出せ」あるいは「戦い抜い」て初めて血肉となるのであって、わけの分からないコーチの元での10数分より良い指導者の薫陶や、アジアでの勝利、ひいては国内タイトルの方が経験としては重要に決まっている。
2000年頃だと思うが、柏の北嶋と大野を代表に呼ぶべしとの声が強くなったことがある。
曰く「ボールを受ける動きだけのFWや、輝きを失った天才より呼ばれる価値はある」
北嶋はアジアカップで代表入りしゴールを決めてまでいるが、二人のその後を見て見れば代表での機会をほとんど与えられなかったのは正解と言う他は無い。
だから新人を連れて行くなら「こいつは化け物だ。必ず日本を背負って立つ選手になる!」くらいの超逸材で無くてはならない。クラブでは不可欠でも代表となれば基準が違う。その資格があるとすれば谷口ではないかと思う。


では選考しよう。

GK:楢崎、川口、土肥
DF:中澤、宮本、坪井、松田、三都主、加地、駒野
MF:中田英、中村俊、小野、松井、福西、遠藤、稲本、中田浩
FW:久保、柳沢、巻、大黒、鈴木隆

まずキーパー。川口は今一番バランスがいい。第一GKは彼、能力はNo.1の楢崎も外しがたく都築は選びたくても代表での日にちが少な過ぎる。誰か外すならコンディションが今一つに見える楢崎。
そしてディフェンダー。宮本中澤加地三都主でずっとやって来た。DFは組織と経験だ、仕方がない。一点取られて引かれた場合のカウンター対策に坪井、宮本のバックアップと高さ対策にテストの少ない茂庭より実績を買って松田。
サイドの候補は駒野、両方できるところが大きい。総合的には特に守備では山田さんが上だが加地を凌ぐ面が少ない以上、枠には入れない。
つぎミッドフィルダー。欧州組はそこそこ結果を見せている。元々の能力を買う。稲本の守備がどの程度か、ここが思ったより低ければ今野や谷口と言った選択肢もありか。松井も貴重なドリブラー中田浩は左SBのサブも兼ねる。
最後にフォワード。能力よりも調子がものを言う率が一番高いポジション。久保・柳沢は見て見たいんだけど、久保の調子が上がらなければ直前で外して平山。柳沢までどうしてもダメなら高原。ファールゲットしてセットプレイが貴重な得点源である事を考えれば鈴木も入れたい。玉田は優秀なドリブラーだが、松井の方が可能性は高そうだ。