2005レッズ 選手別貢献度を振り返る

昔、「サッカー選手レート」と言うwebページがあった。
今はブックマークを辿っても見ることができないし、検索をかけても出てこないのでなくなってしまったと思われる。
 そのページではチームの単位時間当たりの平均得点・失点を割り出し、ある選手が出場している時間の平均得点・失点を計算していた。その方式では得失点が良化する選手は数値が1以上になり、悪化する選手は1以下になると言う視覚的に非常に分かりやすいものであった。
 その数値から分かることは「失点を減らすFW」や「得点を増やすDF」がいると言うこと。
それはただの偶然や数値の偏りではない。例えばストイチコフやピクシー、彼らは類まれな技術でボールをキープし、流れを自チームに呼び込むことで結果的に失点を大きく減らしていたのだ、と分析していた。また当時絶好調でゴールを積み重ねていた北島秀朗は攻守ともに数値を悪化させていることから「大したことはない、このまま北島と心中するのは危険」と断じておられた。その後の北島の活躍度合いを見るにこの分析は有効であったと思う。
 このように選手の活躍度を測る一つの指針としてこの得失点の比率を割り出す方式は非常に有効であると考えられる。ただ「レート」という呼び方は若干不遜な感じはするので「レシオ」と言い換えたい。


 自分も2002年にレシオを割り出し浦議に乗っけたことがある。当時加入して2年目のエメルソンの出場時に得点はむしろマイナスで、アリソン出場時に得失点とも良くなると言う分析であった(ご存知のようにそのアリソンが真っ先に放出されたのだが)。
その時は賛否両論で数字で割り切れるわけがないと言う否定的な意見が多かったが、何人かの方は面白がってくれたようだった。



先日、浦和系サイトでは有名な「めおとサポーター奮戦記」さんで同じような試みが行われてパーマネントリンクが分かったので紹介する。

2005レッズ 選手別貢献度を振り返る
http://www.geocities.jp/urawa_meoto/reds/kokendo2005.html

この表の右端の90分当たりの得失点、これをチームの平均得失点で割ればレシオの出来上がりとなる。
残念ながら表は画像化されており、このデータからレシオを割り出すには手間がかかる。
このレシオという考え方にはフル出場した選手や、余りに出場時間が短い選手などは数字の信憑性が薄れる欠点があり、参考になるには上のページの出場時間順に並べた表では坪井から山岸までの間と見るべきだろう。その上と下は参考的な数値になる。
 ぱっと見てマリッチ・坪井の得点レシオの伸びが見受けられる。そして酒井の得失点レシオともに悪化している点が目に付く。
 坪井の攻撃への貢献、重要なところでいい仕事をしてきたかに見える酒井への悪い評価は浦和サポーターの目から見れば違和感が大きいものであろう。こう言った齟齬も内包することはする。ただ理不尽なまでに出場時間の短かった、と見えた酒井のそれがギドによる正当な評価であったかもしれない、との点は考慮すべきであろう。




本元のレシオ(レート)のページの頭には以下の言葉が掲げられていた。


「これはただの数値に過ぎない、だが数値以上の何かを含んでいる」