「反進化論」米で台頭 渡辺久義・京大名誉教授に聞く

http://www.sankei.co.jp/databox/kyoiku/etc/050926etc.html

ダーウィンの進化論を批判する「インテリジェントデザイン(ID)」論を学校教育に取り入れる動きが米国で広まっている。IDとは、人間の存在は進化論では説明できず、何らかの「知的存在」がデザインしたという理論

不要。なぜ不要かは「利己的な遺伝子*1において言及されている。
我々生命体の進化には何者の意志も必要なく、ただその性質が生き残りやすいからそのように存在する。

「人間の祖先はサルだという教育は、生物の授業の仮説ならともかく歴史教育や道徳教育にはマイナスだ」「進化論はマルクス主義と同じ唯物論であり、人間の尊厳を重視した教育を行うべきだ」という議論は日本でも多くの識者から主張されてきた。

真逆。「人が獣であること」をしっかと見据えず、自由に育てれば(=すなわち手を掛けない放置)大丈夫との誤った認識が人の世に獣を増やす。人のベースは獣であるから人間として育てなければ人間にならない。だからもっとしっかり「人間の祖先はサルだ」という事を認識させるべきだ。「完成された人間」としてではなく、そこから「進化した成長途上の存在」と言う誇りを持ち、同時に「退化しうる存在」としての危機感を持つために。

戦前の歴史教科書の日本神話を対比させて聖書や神話を否定的に受け止めるよう誘導していた。
「誰が日本人を作ったのかというロマンを教えるべきだ」

この辺は同意する。ただし「ロマンとして」だ。


*1:本書は生物学の本ではない、教育学と倫理学の本だ