サンフレッチェ広島 3 - 4 浦和レッズ (BS1)

勝利。
前半決定機数 (サ:レ)
15分まで0.5:1.0
30分まで0.0:1.5
45分まで1.0:2.0 32'永井雄一郎(田中達也)、43'佐藤寿人(ベット)、44'ポンテ(田中達也)

今日は出足が良かった。レッズはプレッシングチームであることを思い出した様な動きだった。広島は森崎をCBに入れた3バック、しばらく気が付かず、実況がしきりに言うのをまさかそんな布陣はあるまいと、よく見たらその通りだった。
その3バックが機能しないのか達也が動き回って機能しており呼応してポンテ・長谷部が機能した。ただポンテは囲まれないようにもう少し動いた方が良いように思う。
広島は定番ながらアレックスの裏を狙ってきた、だが中尾運硬いマークでチャンスはほとんど作らせず、序盤はアレの軽いタックルをかわされた一度ののみだった。
達也がきれいな裏抜けを見せ、アレックスからきれいにスルーパスが出る。ゆっくりとファーサイドに移る永井はずっとドフリーだった。その永井に折り返しが出て先制。9割が達也のゴールと言っていい。
40分も経過し「ここまでは完勝。」とPCに打ち込んだ所でガウボンに入ったスローインを坪井と闘莉王で挟みながらもゴール前にそらしてしまい、佐藤に飛びこまれて同点。
仕方なく「内容では完勝、しかしスコアは同点」と書き替えたら達也のクロスを粘り強くポンテが決めて勝越し。慌しく前半終了。
永井は決めたが達也に比べて受ける動きや絡む意識がまだ少な過ぎる。前線が三角の関係にならなければ…


後半決定機数 (サ:レ)
60分まで2.0:1.0 49'佐藤寿人(イ=ハンジェ)
75分まで1.0:2.0 62'オウンゴール永井雄一郎)70'ネネ(ポンテ)、71'佐藤寿人(駒野)
90分まで1.0:1.0
試合合計、5.5:8.5 スコア3:4
後半開始早々の同点ゴールは、フリーに近い形でクロスを上げさせた中盤守備と佐藤に外された坪井のマークミスが重なったもの。坪井はさらにクロスに対してジャンプしながら触れれずに通してしまっていた。あのような時にはGKの反応が遅れてしまうのではないか。その触れないミスは坪井にしばしばあることで、なぜか失点に絡むケースが多い気がする。飛びつきながらボールの軌道を変えれないとはボール一個分以上目測を誤っていると言うことで、坪井の大きな弱点であるように思う。印象の問題だろうか。
さて大分戦とは違い、その後のレッズは恐れることなく積極性を持ってプレイできたと思う。あのオウンゴールを生む永井のクロスの直前も、レッズの選手達が怒濤の様に押し上げていた。積極的なプレイが実を結んだのだ。そしてCKからネネのヘッドで突き放す、その瞬間がっくりと膝を着く下田。その後のクロスバー連続と、雨で滑ったか岡野の空振りのどれかが決まってれば試合は決まっていただろう。
2点は取られたものの後半の守備もある程度機能していたと思う。ガウボンに抜け出されたのは頂けなかったが都築と闘莉王で挟み込んで事なきを得た。その時の交錯で闘莉王は足を痛め交代。「しっかりとブロックして」との指示を受けて送り込まれた堀之内が頑張った。
後半、広島の決定率0.8以上のチャンスは2回のみ。その2回を決められたが佐藤寿人のポジショニングが見事だった。やまかんさんをして「シュートがうまい。いまこういえるFWが果たして何人いるだろうか。(http://www.geocities.co.jp/Colosseum-Acropolis/8978/newpage21.htm)」と言わしめた佐藤のハットで追いかけられるが、取られないパス回しで時間を稼ぎ、都築のセーブもあって逃げ切った。
佐藤もさることながら途中交代で入った前田俊介のシュートの上手さも目を引いた。相手を完全に抜け切らないで打ったシュートがいいところに飛んでいく。
この試合は決定機のカウント法について「決定機に打たなかったのはカウントするか?」「キーパーと1対1で抜けなかった場合は?」「オウンゴールの決定率は?(基本0)」「シュートを打った選手の技能を考慮に入れるべきか?」など、個人的に考えるところが多くてその面でも面白かった。