大分トリニータ 1 - 4 浦和レッズ （2004Jリーグ2nd第４節）
芝が良くない、湿度80%以上の悪環境。しかも正GK都築が足を傷めたらしく山岸が先発、好調永井が太ももを痛めて田中達也先発、新加入ネネもCBで先発とメンバーも代わる。こういう時はアクシデンタルな事が起きやすい。と鈍い不安を抱えながらの観戦となった。
大分はそれ程ラインが低くない。高松のポストプレイにマグノ・アウベス、梅田が絡んで来る。
双方セーフティを心掛けているようで、危ない位置では迷わずクリアする感じ。
うちはこの数試合相手を常に凌駕して来たルーズボール拾い争いで互角な戦いを強いられている。その為かカウンターも今一切れが鈍い。湿度もあるかも。
１５分、決定機 0-1 。
大分、やっちゃいけないミス。左SB有村のバックパスミスを達也が奪いパトリックを躱す。拾われた後のポジショニングも達也の突破、エメのケアどちらともつかない状態になっていた。達也の強いパスがサンドロ・有村とピンボールしてエメの足元に。ゴール真ん前ノーマーク。必然のゴール、先制。
３０分、決定機 0-1 。双方凌ぎあい、やや大分ペース。唯一のチャンスを物にした浦和。
このままかな、と思った４０分、アレックスが二人引き付けその二人の間を見事に抜いた低いクロスを上げるとパトリックが足を伸ばしてクリアに行くが触れられず、ぴたりエメルソンの胸元へ、もう一人のマーク有村がブロックの足を伸ばす前にシュート。決まって2点目。
2分後エメがアレックスの裏送りパスに抜け出しサイドを突破。サンドロを振り切りシュート。岡中が弾くが山瀬が詰めており、その山瀬をマークして来た有村がシュートの瞬間山瀬を外してしまい、余裕で流し込む3点目。
さらに、外に出そうになったボールに有村が必死に追い付くが、連携が取れてなく、なにげなしに中に戻したボールは達也の物に。しかも戻りの反応が大きく遅れる有村。パトリックが達也に付いた途端ダッシュを止める有村。
達也がパトリックを外してシュート、これはポストを叩くが飛びついた岡中にあたってラッキーなゴールに。4点目。
前半終了。決定機 0-2 。トータル0-4。スコア 0 - 4 。淡々と安全合戦を続ける中、ちょっとした混乱タイムをこれ以上なく有効に活用して浦和が試合を決定付けた。
ハーフタイムコメント
ベルガー「最後にやられ過ぎた。前半は忘れて自分達のサッカーをする。」
ブッフバルト「2点目が入るまで厳しかった。後半最初の１５分油断するな」
後半大分は、自分視点では全ての失点に絡んだ有村光史*1に代わって根本投入。が、守備ではちょっとプレスを掛けられない。攻撃でも回しても浦和のマンマークは健在だ。去年とバックス全員違うのにな。
６０分、決定機 0-0 。
ネネが腿を傷めて内舘にチェンジ。
肘打の仕返しに高松に体当たり的チャージする元キャプテン内舘燃え。
山田さんのプレイからボールを失う事が多いのが気になる。
７５分、決定機 0-0 。
疲労と競り合いで体を痛めたらしい長谷部に代わり平川。以前なら時々務めた山田さんを長谷部の代わりにして右サイドに入れる所だが、そのままボランチに入る。おいおい。今日はなんかミスが多い山田さんをボランチにしたくなかったのだろうか？
これに無理があったからとは思わないが、８１分クリアボールが連携悪く大分のマグノ・アウベスの足元に行ってしまう。エリア外から右隅に叩き込まれ無失点では終われなかった。
このゴールのパフォーマンスでユニを脱いでしまったマグノが2枚目イエローで退場に。
こうなるともう一点が欲しい浦和だったが、山田さんが決定機を大きく外す。
ロスタイム右サイド深い位置でFKを得、エメ山瀬山田さん野３人が集まってから山瀬を残してばらけると、山瀬→エメ→山田→山瀬→エメ、ちょっと溜めて山瀬にスルーパスと繋いで抜ける、全く着いて行けない大分。山瀬がゴール前を横切るグラウンダーのパス。そこに闘莉王がドンピシャで…なぜか外す。これはあれだ、試合開始前の整列で大分の子供を弄んだ*2呪いだよw。
試合終了、決定機 1-2 。後半トータル1-2。スコア 1 - 0 、トータルスコア 1 - 4 。
後半は特に安全を追ったという訳ではなく両者組み立てなりカウンターなりでゴールを狙ったが守備陣が共に踏ん張りチャンスを作らせなかった印象。
決定機を数えると 1-6 と、大分を完封したのは確かだが、浦和も凄く多くチャンスを作った訳ではなく、後半だけならスコアも 1 - 0 で負けている。なんか実質スコア 1 - 2 に近い 1 - 4 であった、と言う感想は厳しすぎるだろうか。
ガンバ大阪の方々に於いてはチーム・大黒共にせっかく詰めた得（失）点差をそっくり取り返されて御愁傷様。恨むならうちの決定力を恨んで下さい。
もう一点入れていたら…
