浦和 7 - 2 東京V (8/21録画、後半のみ・BS-i)

表参道

 浦和のスタメンは前線がエメ・永井、中に山瀬・長谷部・啓太、両翼アレックス・山田さん、ストッパーが内舘・アルパイ、スイーパーにユニバ代表でボランチだった堀之内。GK都築。の352。
 ヴェルディは平野・三浦を起用しながらサイドが一枚になる352で、苦しい台所事情を感じさせる。

 レッズの先制点はゴールキックから山田のヘッドのフィードをCB戸川がGKに渡そうとしたのかヘッドでクリアすることなくスルーしてしまい、裏に抜けたエメが拾ってキーパーを躱し決めた。連携ミスした戸川が追いつけずに顔を覆う姿が印象的だった。
このミスに象徴される様に緑は見切りが緩い。永井の70mドリブルの際も3人目の米山が永井を止めることが規定であるかの様に抜かれた選手達がフォローの足を止めていた。この危機意識の低さが緑最大の癌である様に思った。


再三永井が右を中心に緑DFの裏へ動いてボールを受けて起点になる。それだけでなく、エメが左に流れたり、それに呼応するかの様にアレックスがボランチの位置から駆け上がったり山瀬が前線に出たりと言ったポジションチェンジによるパス交換と組み立てをスムーズにこなしていた。そこからの厚い攻撃が今の浦和の魅力だ。
 緑のDFラインは高めなのだが、高くすることでどうすると言う明確なコンセプトが感じられなかった。これだけでなく、緑は攻守に渡って明確なコンセプトがない気がする。
ディレイする間に囲もうとか前は向かせない様にしようとか、回してる間に相手に偏りを作ろうとかまたはフリーでクロスを上げれる味方を作ろうとか、また当りにいけないのは味方のフォローがあるとの確信がないからじゃないだろうか、とも思わせた。
どうも基本自由とか某代表と似通ったスタイルなんじゃないだろうか。だから調子のいい時、個々の能力が通じる時は強いゲームをするがちょっとずれたり囲まれたりするとぐだぐだになる。次のFC東京戦もどうなん?*1


周りに良く声を掛ける堀之内が頼もしかった。

*1:と思っていたが一応は立て直したようである。終了前の失点で敗れてはいるが。