浦和 3 - 3 市原 (BS-i)

量が多いんだこの店

闘莉王復帰で3試合連続無失点。てのはチームの最多タイであったらしい*1。っておい、少ないよ。おらがチームながら知らんかった。


さて序盤、ガンガン走り回る市原に対して、またも浦和は足元パス&もらってから勝負の感じ。攻守共に質より方向性が違い苦戦。試合や時間帯によってしっかり縦に仕掛けるチームだったり動きながら回して崩そう(オフト的?)としたりもったりしてたりハッキリ違いができるのは何故なのか、選手も監督も問い詰めたくなる。
まぁしかし数人の動きと個人技術でチャンスを作っちゃうのがうちらしい所、闘莉王が痺れを切らしたwかの様に持って上がり出すと、鈴木啓太の裏抜け走りにエメが上手くパスを送りGKと1対1に。啓太はループを狙うがGK櫛野がそれを読んでファインセーブ。数分後、体の振りで背負ったマーカーを外した長谷部誠が柔らかなクロス、それを上がっていた闘莉王がどんぴしゃヘッドもGKのほぼ正面でゴールならず。


「決めるべき時に決めないと〜」とか好きな言葉じゃ無いんだが23分、市原左CKから阿部のキックにファーから斜に突っ込んで来た茶野!がすかして中のマルキーニョス!で先制される。
28分、連続無失点が途切れて集中も途切れたか室井が競り合いで倒れボールを失う。しかしその室井がしばしボォッとし、その隙にマルキと闘莉王の1対1になる。闘莉王は先に黄紙を貰っていたため強く当たれず、坪井がフォローに行った為がら空きになった左サイドにサンドロが走り、マルキからパスが出されて万事窮す。慌てて戻って来た室井も間に合わず2点差を付けられる。
40分頃長谷部が裏へ出るがGK飛び出しに枠を外す、櫛野またもビッグセーブ。この1対1で接触した長谷部が足を痛めて間もなく永井と交代。

そして前半終了。
因みにチャンスらしいチャンスは前半浦和4、市原6で0-2。
ハーフタイムのコメントはオシム「2-0でもおかしくない」、ギド「前半の様なチャンスを作ろう、DFは最後まで付く事」


後半、開始時にミスをした室井に代えて内舘を投入していた浦和を畳み掛ける様にアクシデントが襲う。4分エメがももを痛め負傷退場。
岡野が入るが残り40分にして交代枠をなくし、今期好調な得点王「戦術エメルソン」神−長谷部のホットラインも完全消失で2点差と「もうだめぽ」。


しかし鬱が入った自分と裏腹に、レッズは今までのレッズらしからぬ泥くささを発揮し出した。

交代枠が無くなった。もうピッチ上の自分達でやるしかない。そう言う気持ちだろうか、ラストパスの精度は低いが裏へ走ろう出そうとの意識の統一は取れていのが良かったか、また押し始める。


12分、櫛野が6秒ルールに掛かり間接FK。アレックス蹴って壁の跳ね返りを闘莉王がシュート、これが低い弾道のクロスになり中で岡野がスルー、ファーで永井が押し込んだ。
これでレッズはプレスの動きも良くなり出す。まぁ楽に前に送らせない程度には。

27分、アレックスが「右サイド」から仕掛け茶野が倒してPK。蹴るのはアレでなく闘莉王!。右隅に転がして同点。闘莉王は嬉しさを爆発させ祈りの様なポーズを取った。ブラジルからお母さんが来ていて3?試合目にしてゴールをプレゼントできたのだった。


ここでオシム監督は羽生を代えるかと思ったがマルキ・サンドロを両方外し、巻・林を投入。
しかし劇的にゲームが変化する事は無く、35分、中央遠目のFKからアレックスがふわりと前に送ると、マークを外していた永井が受ける。シュートミスかパスかwボールは岡野の足下へ、飛び込んだ櫛野が倒れてからシュート。ゴール前に走り込んだ山瀬?が受けるかと見せ掛けてスルー、ボールは左隅へ。山瀬には一人市原も付いていたがスルーに惑わされてしまう。「しまった!」と言う顔がTVからも見えそうな感じがした。
看板を越えてクルヴァに向かった岡野、きっと「ただいま!」*2を言いに行ったんだろう、「おかえり!」

思わずTVの前で涙ぐんでしまう最高のドラマが完結する1分前、ロスタイム、鈴木啓太PA内に侵入しようとする山岸を止めようとして足を掛ける。位置的にはしっかり外であったが岡田主審の判定はPK。それを阿部が決めてドローとなった。
後半浦和5、市原3で3-1でトータル3-3位であった。


本当に素晴らしい逆転劇が主審の普通では無いミスでなしにされてしまったのは残念で、後半途中に2枚目が出ても良かったアレックスのファウルがお咎めなしだったのでその帳じり合わせじゃ無いか?との意見もあるが、本当に返す返す残念であった。


解説の福田さんが市原と浦和の違いを差して「1タッチで出る出ないの差」とい言っていた様に、まだ戦術的にいいサッカーをしている訳では無い。
やはり浦和にはパス&ムーブで相手のディフェンスに偏りを作りそこを突こうと言う概念が薄い。それをやろうとしたのはJ1復帰直後のチッタ監督がそうであった様に思う。個々のイメージでそれをやろうとしてると見える所はあるのだが、3人以上のイメージがシンクロして「崩し」を行ってる様に見える動きはほぼない。
ここ数年、どうしても神がいるせいか、相手の集中切れの時に個の力で勝負に勝ちゴール。とのパターンが多いと思う。


戦術の進化、これはエンゲルスの手腕に期待したいのだが…。


まぁ、内容はともかく絶対的に不利な状況からエメ抜きで逆点した事はなんにせよ素晴らしく、近年にないド根性を見せてもらったと思うので、選手には挫けず頑張って欲しいと思う。