続Winny問題

ニコタマ 040412

体制側とか反体制側とか違法合法じゃなくて、WinnyなどのP2Pアプリがクリエイターに入るべき金を不当と言える度合いで減らしているのではないか、ユーザーが支払うべき金を払ってないのではないか。そこが問題だと感じています。
例えば、

2003年のフィルム業界の推定損害額は9,200万ドルである。
http://www.infoshop-japan.com/press/fi16276_jp.shtml

との試算もあります、「フィルム業界だけで105億」。
もちろんこれは業界側の試算であるし、クリエイター達が正当に受け取るべき金額として妥当なものかとか流通部分が取り過ぎてるとかの視点も欠かせないが、十分の1に割り引いたとしても巨大な額であると思う。主に被害を受けているのは音楽業界でしょうから、さらに莫大な額になるでしょう。
さらにはそれらの製作物から「楽しみ」を受け取っている人間が対価を支払っていない、一銭も。

Winnyは上記の点をクリアできない事から

配布そのもの、ひいては存在そのものを非合法化しようとしている。
http://www.hirokiazuma.com/archives/000093.html

しているどころでなくその配付は不当なものであると思う。

「包丁で傷害事件が起こったら包丁を作った人が逮捕される訳がない」と比喩した人がいた*1が、Winnyは包丁にしては刃渡りが大きく切れ味も鋭い「刀」のような存在だと思う。
もちろん刀を作るだけなら何の問題もない。しかし刀を大量に作り無償でばらまいたらどうなるだろう。その刀で傷害事件が起こったら?刀をばらまいた人物は罪に問われるべきではないだろうか。
47氏Winnyを比喩するならこの辺が妥当だと思うのだがどうだろう。
深刻な事件を起こす危険性が高い刀剣には銃刀法がある。同じ刃物である包丁には適用されないが刀剣にはされる。車で言えば余りにもスピードが出てコントロールが難しいF1カーは公道を走れない。Winnyも同じような事ではないのか。匿名性の高過ぎるP2Pアプリには取り扱いに対してなんらかの規制が設けられるべきだ。*2


P2Pなどでファイル交換もいいだろう、それが宣伝効果を持つ事は確かだし、文化を楽しむ人々を作る事にもなる。しかし現状、ユーザーは創作物を手に入れる為に不当に金を使わな過ぎではないかと感じる。
本音を言うと業界や警察も小汚ねえかもしれないが、P2Pで違法ファイルをバンバンやりとりしてる奴らも小汚ねえ(笑)。


Winny Tips」への捜査と自主的閉鎖

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040512-00000001-kyodo-soci

この辺も文化とクリエイターへの正当なる報酬のバランスの良い秩序へ向かう為には現段階としてはいい事ではないのか。


まぁしかし、どうせ、いかに法律を強化しようと抜け穴はできる。そこを通って不正行為でいい目を見るのは頭が良く自制心のない悪党だけであろう。そう言う状況も余り気持ち良くなく、ならいっそ全員が…と思う事もなくはないのだがw。

*1:あちこちにコピペされてる

*2:これに関しては刀の制作者がどのような意図を持って作ったかは余り関係ないかと