Winny作者47氏逮捕。

実際自分はここ数年CDをレンタルや購入する事が減った。そこにあったのは「わざわざ金出さなくてもいずれWin機買ってWinny(共有ソフト)入れりゃ只で手に入るんだよなあ」との考えである。
実際に共有ソフトを何一つ起動してなくてもこれなのである。ヘビーユーザーが音楽や映像に金を出そうとする訳がない。つまりクリエイターに正当な報酬が入りにくい。コピーガードの6っつや7つ付けたくなる気持ちも良く分かる。


「コピーをできない様にしても音楽が日常から消えるだけ」との意見もある。
自分の場合21世紀に入ってから購入したCDはわずか5枚そのうち4枚がCCCDである。普段は以前購入したCD(から落としたもの)やラジオで音楽をまかなっている。フロアは違え職場でも音楽が鳴っている。
金は出さなくなったが自分の周りは音楽で満たされている。その量自体が減ったとは思わない。まあ、実の所を言うと幸いにして自分のPowerBookG4とiTunes2.1の前には「ステイシー・オリコ」も「畠山美由紀」も「ぴー」も「がー」もコピーし放題であったので、携帯MP3プレイヤーを使った通勤音楽ライフに何の支障もないと言う点はあったのだが。


Winny」と言うアプリがその匿名性ゆえにソフトの違法共有を幇助しているのは確かだと思う。そしてその意図が47氏にあったのも確かであると思う。*1ならば氏は罪に問われて良いのではないか。
共有アプリによるファイルシェアリングとそれから生まれる文化の発展はもっと違法行為を突き止めやすいないし違法行為が起こりにくい当の47氏が提唱しつつ実現には至ってなかったようなシステム・アプリで行われるべきであろう。


現在のシステムが古いことと、そのシステムを脱した行為をしていいかどうかは別で、そのシステムが法律ならば益々そうだと思う。京都府警の逮捕の根底にあるのはまぁ多分企業側の身勝手な論理やレベルの低い面子によるものであろう。多分。それでも47氏のWinny配付が正当であるかどうかとは別の話ではないか。

参考にした所
http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20040511 圏外からのひとこと(2004-05-11)
id:Mattyan:20040512#p2 日々これ精進セピア

*1:著作権に対する不当な意図を氏は持ってないと分析する人もいるが、Winnyの強固な匿名性からは信じがたい。