歴史教科書選定

ほおずきの灯り

NHKクローズアップ現代にて教科書選定問題の特集を見る。
扶桑社の「新しい歴史教科書」を採用した杉並区では、5人の選定委員が現場である各校の教員達からの報告書で最下位の評価だったそれを3対2で選択したそうだ。
現場でこんなに圧倒的に評判悪いとは知らなんだ。曰く「見方が一面的」「その他の教材と絡めにくい」など。教師と言う職種には反戦傾向が強い人間は多いとは思うが、それにしてもやや圧倒的であった。それ程その他の内容に疑問符が付くということではなかろうか。
委員会の扶桑社に賛成する委員の弁は「子供達に自分の国に自信を持って欲しい」等、所謂『自虐史観』への反発と言う奴か。



個人的には『大東亜戦争侵略戦争であった』で一向に構わんと思う。「その一方で、アジアの独立の気風を盛り立てた」と付属させるくらいでちょうど良いのではないか。
欧米のアジア侵略に抗するとは言っても戦争とはどうしても侵略であるもので、日本があの世界で「仕方がなかったにしても侵略する側に回った」のは確かだと思う。
これはカルネアデスの板的に、仕方のないことではあったと思う。だからあの当時の日本人を一律に責めようとは思わない(また特定アジアの責めに唯々諾々とすべしとも思わない)。が、多少の「自虐」は当然ではないか。
自分が生き残るために小さい板にしがみつく誰かを蹴落として生き残った人は法に問われることはない。だが普通、その人は自分の罪を背負って生きていくだろう。欧米が反省してないとか被害国がどうこうとは関係ない。日本国として先の大戦は反省項目である。それは間違いあるまい。



後は程度の問題。
韓国への修学旅行の先で、韓国人に揃って頭を下げさせると言うような行事が健全な反省だとは思いませんよ。