驚きと遊び心──ボーダフォンの新デザイン

見るからにアレな携帯の群れ

http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0506/09/news101.html(ITメディア)
悪いがダサい。はっきりネガティブに書いてしまうくらいダサい。

牛形携帯、“ブル”七変化
なるほど発想は面白い。だが、

ボーダフォンはデザインモデル第2弾として「nudio」を発表した際に、“素材感”を打ち出した。今回の着せ替え2機種、「V501T」「V501SH」はその究極のモデルだといえる。

この時点での着眼点は良かったのになぜ逆方向に行くのだ。求められてるのはORTHODOXでもPOPでもなくてCOOLかCHICなのだ。nudioを上回るデザインはそりゃ中々出はしないだろうが、こうも自分の好みのデザインと方向が違うとユーザーとして泣きたくなってくる。


常々思っていたが、この手の工業デザインは前の商品と変えなければ行けないと言う観念に囚われ過ぎているのではないだろうか。
デザインが変わりつつその都度進化している一番手はBMWだろうか。BMWはデザインが新しくなる度にBMWであることを強固に主張しつつより洗練されたデザインへと「進化」しているように思う。
IBM(現レノボ)のThinkPadもそのシリーズであることが一目で(ロゴマークがでかでかと入るでなしに)分かる優れたデザインだと思う。だが自分的にはi1620(http://www.aichi.to/~thinkpad/tpx20/index.html*1で一つの方向性に達したと思った。特にモニタの先の逆ハング、この小さな違いが閉じたときのデザイン性をぐんと上げているように感じた。
だが、その後すぐにIBMはその傾斜を直角に戻してしまい、さらにT30などでは本体の角を切っちゃったりした。
FOMAでもNやPの系列は一番最初のものが一番美しかったと思う。コンセプトを変えずにデザインだけ変えようとしても二番煎じになる危険性が高いだろう、換骨奪胎の難しさよ。


良いデザインのものは永久に売ってて良い気がする。中身をバージョンアップした時に区別ができないのは危険かもしれないが。ボーダフォンならnudio、auならtarby、FOMAなら最近出たSH901iSとかはもう一つの芸術品だ。中身は変えつつずっと売っててくれ。そうすら思う。

*1:写真はX20でデザインは同じ、色が違うが1620はウルトラベース付きの画像のためこっちが良い