横浜Fマリノス 1 - 0 浦和レッズ (横浜国際、12/05チャンピオンシップ)

夜の山王神社

完敗。移動距離と平均速度と最大速度と基本戦術と激しさと正確さと多彩さで負けた。
動いた先で受ける鞠、足元パスの多い赤。
チャンスの目がありそうだとガーッと走る鞠、ゆるりと上がる赤。
攻守どちらもフォローの為にかっ飛んで来る鞠、ドリブルの出だしから囲まれる赤。
予想と違い激しくラインを上げながらコントロールする鞠、パターンの少ない赤。
前から後ろからなぎ倒す鞠、うまく体を入れ替えてキープはするもマーカーを弾けない赤。
スペースをボールと人が丁寧に突く鞠、意外性のないスルーパスが敵の守備範囲内に収まる赤。
サイドからの仕掛けと止められてもセットプレイ・中央からのスルーパスの鞠、愚直にドリブルひねらないクロス競り勝てない中央の赤。
 正面から真っ当に浦和の全てを封じ込めたマリノスと岡田監督には敵ながら最大級の賞賛を送らざるを得ない。

 15分経過、決定機 2.0:0.5、ゴール0:0 。
 30分経過、決定機 0.5:0.0、ゴール0:0 。
 45分経過、決定機 0.5:1.5、ゴール0:0 。
前半終了、総計決定機 3.0:2.0、スコア0:0 。
 60分経過、決定機 0.5:0.5、ゴール0:0 。
 75分経過、決定機 2.0:1.5、ゴール1:0 。
 90分経過、決定機 0.0:0.0、ゴール0:0 。
後半終了、総計決定機 2.5:2.0、スコア1:0 。
フルタイム総計決定機 5.5:4.0、スコア1:0 。横浜Fマリノス勝利

 浦和の決定機は4と見たが、ひいき目のある小さなチャンスの積み重ねで、真にチャンスと言えるのは2本しかなかった。マリノスは、試合開始直後のエメルソン離脱の隙を付いたポストを叩くシュートや、セットプレイ等から惜しいチャンスを積み重ねた。それでも決定機ですらないプレイをゴールに結び付けてしまうのが浦和レッズ。カウンターから再三チャンスを作りながら決め切れない鞠を尻目に1点をもぎ取ってくれるんじゃないかな〜と思っていたが、レッズは球の出し所無く、ちょっと離れた隙に足元に回すがすぐに詰められて囲まれ、複数相手に勝負を仕掛けては止められ、無理めなスルーパスを通そうとしてカットされ、クロスボールを弾き返され、セカンドボールを拾えず、90分間マリノスDF陣の罠に嵌まり続けた。
 後半からロングボール対策だろう、スピードのある平川をCB内舘に替えて投入し、一瞬4バックになったような感じで盛り返すが気のせいだった様でじきに3バックに。それでも平川がボールを持ち上げて最前線にパスを通すシーンも見られ、交代としては良かったのかと思う。
 マリノスから名指しでターゲットにされた内舘は残念だったが、去年は中盤底での拾い屋として活躍し、その以前はSBだった選手。来年は適職で輝いて欲しいが…


正直2戦目はさらに厳しいだろう。おそらく0-1。
クロスボールがチャンスになる事はほぼあり得ないのだからタイミングを変えた飛び出しを連携させるか、中盤から上がって来た選手がマイナスの折返しを狙わねばならない。昨日のように間延びした上に上がりが鈍くてはそれもならない。足下に収まった所を狙われたのでワンタッチパスを連続して繋げなければならないが最近そのパターンは少ない(2nd序盤には少しできていた筈だが)。長距離砲がたまたま炸裂するとかなんらかの神発動以外に勝利の目はこの上なく薄い気がする。
今更ながら山瀬の不在が重い。