佐川急便東京2−3ジュビロ磐田

TVを付けると既に1点づつ入っていたが非常に面白い試合だった。
磐田はいつも通りの352、手抜きのない布陣。佐川はトップにギャップのある532、5−3で守備ブロックを作りながら攻撃時には両サイドに形もタイミングも良く人が上がり、磐田がブロックを整える前にシュートを撃とうとする。
磐田の攻撃は素早く固められた佐川の楯の前をうろつくか、強引に突き抜けようとするが、今一つ精度を欠く。
佐川のゴールはどちらもシンプルで素早いプレイが実を結んだもので佐川のイメージシンクロと攻守両面で過不足ない選手を配置する戦術眼の高さを感じた。
佐川の前線はピッチの中程でそこにこぼれたボールに体を張り、上がって来るMFにつなげた2TOPの働き、フリーの状態でのプレイはむしろ佐川の方が精度が高かった事は特筆しておくべきだろうと思う。
結局1対1の強さと守備を固めた相手を崩す事を長らくやってきた磐田の力に屈する事にはなったが、チャンスの質と数はほぼ互角の印象で、弱者が強者の攻撃を凌ぎ、隙を突いて一撃を加えんとする視点で見ればかなり質の高いサッカーが見れたのではないか。
試合後、山本さんが安心し過ぎるような表情だったのが少し気になった。