浦和 - C大阪 (埼スタ)

2ndで借りは少し返した物の、前半15分で3点取りながら最終的に4-6にひっくり返された昨年1stの悪夢が思い出される桜戦。前節と同じ布陣で望んだ浦和、中2日で大久保を先発させた桜。
うちは同じ五輪組の先発こそない物の、サブに山瀬と鈴木が入る。この辺で疲れのあるはずの啓太を押し退けて堀之内とかが入って来てくれないといかんのだが。とちょっと思いながら試合開始。
永井が去年にはなかった積極さでドリブルしシュートを撃つ。
浦和はサイドからボールを上げて攻めるが190cmオーバーのクロアチア人二人に上村を擁する桜DF陣に弾き返される浦和。どうも意図の見えないクロスやら足下送りが見えて連携がまだまだかと思った。
両軍積極的に攻め合う中、前半29分西澤大久保のツインシュートで先制される。
去年までならリードされても何も変わらず淡々とタスクをこなすだけだった浦和がここから即逆転を目指してさらなる攻撃を開始、球際で一歩勝るため、うちがペースを握り出す。
前半34分桜の前方へのパスを飛び出てカットした室井が長谷部?に叩いてそのまま攻撃参加、永井のクロスがオウンゴールを誘った時、ファーのDFはその室井が押さえていた。

後半5分山田さんが中央でカットし持って上がる。そしてついっと一人躱して切り込み開始、フォローに向かう桜DF陣だったが十分引き付けられた所でフリーの長谷部に回され万事窮す。17番流し込んでゴール。
長谷部コールとそしてノブコールが上がる。やる気なさげなプレーで油断させておいて、いきなり代表クラスのマジアタック。見たか、これが山田さんの「タリ〜空間」だ。
やる気なさそうに見えるのはほぼ演技、ふらふら上下しながら行けると判断して行った時にはイイ仕事するそれが山田さんだ。酷評を受けたオマーン戦も正直レッズだったらボールが回るのに無視されてたケースが何回か見られたのだ。
そう考え感想をメモッて良く見てなかったら12分ロングボールに大久保が裏に抜けて追い付かれる。どうせボール出したのは奴だろうと思っていたらやっぱり徳重だった。そう、あの大逆転も奴にやられたのだ。元デンソー刈谷の王は今年も嫌な選手の様だった。

しかし浦和にはエメル尊がいた。ちょっと桜のマークが外れた隙にミドルを思い切り良く撃つ、そのボールが左隅に転がって勝ち越し。
桜も再々反撃を試みるがもう殆ど自由にならず、昨年の疲れが取れたか驚異の反転速度と抜群のタックルタイミングの戻った坪井を抜けず、西澤のどんぴしゃヘッドも枠を捕らえない。大久保も疲れてる筈だがプレスにカウンターに走り捲る。勝ちへの執念は全く見上げた選手だ。しかし平川さえ抜けない。
浦和は山瀬・啓太を投入して3-5-2にして逃げ切りをはかる。危険なカウンターから惜しいシュートを量産し、終了5分前エメが技ありシュートを決めて試合の趨勢も決まる。
ロスタイム1分以上を残して「WeAreDiamonds*1」が流れる。ちょっとやな予感もしたが直後、相手ボールに後方から全力で戻って守備をする山瀬?を見て一安心。そのままタイムアップ。要所要所で大久保に決められたもののチャンスの数で上回ったうちが順当に勝ちを収めた。

カウンター時にエメ、永井、アレックス、長谷部、山田さん、平川が上がって行く様はまるで複数の矢が一斉に放たれたごとく。去年までの守備偏重からの脱却が見れて気持ちのいい試合だった。

*1:勝利を確信した時に流れる唄